歩行と健康
歩くことが健康に良いのは間違いありません。歩行は全身の血流を促し、眼に入る景色の変化や季節の移り変わりを観察する事が、脳を刺激します。しかし、只歩けば良いという事ではありません。
そもそも、どのような歩き方が「正しい歩き方」でしょうか?
歩き方のいろいろ
注目させることを目的・・・モデル歩き
威容を示すことを目的・・・軍隊の行進
体力、心肺力の向上を目的・・・ウォーキング
競技目的の歩法・・・競歩
芸能の歩法・・・ダンス、伝統舞踊
以上の他にも多様な歩き方がありますが,それぞれがその「目的に応じた正しい歩法」です。しかし、皆さんが求めているのは、健康になるための歩き方ですよね。
さて、当院に来院される方の歩き方に共通するのは、ドスンドスンと、まるで地球を割らんばかりの衝撃で歩いています。これでは膝や腰、肩や首に悪い影響が出て当然です。
足が接地の瞬間には、体重の4倍以上の衝撃が身体に加わります。
その衝撃は足関節や膝、股関節と脊柱の弯曲部で、筋肉と関節により緩和され、自覚としてあまり感じませんが、身体が柔軟で筋力もある健康な若者であっても、その衝撃は身体にストレスとして蓄積しています。後年、身体症状として表れます。
ましてや、今現在、足腰・肩・頚に何らかの症状を訴えている人は、直ちに歩き方を改善しなければならないのは当然です。
健康に良い歩きを行うには先ず、バランス軸を作る事。
歩くための身体作り!。
チェック事項
*片足立ち、左右それぞれ15秒以上立つ事が出来か?
*直線上を図の様に、踵と爪先を接した状態で、バランスを保ち歩けますか?
脚の筋力を鍛えてもバランス感覚は向上しません。身体を崩すまいと踏ん張る事が、身体に負担をかけている事に気付いてください。
バランス感覚を高めるトレーニング
バランス・マット、バランス・ディスク、バランス・ボード
上記のマットとディスクの基本的使い方を紹介します
バランス・マットの上に両踵を付けて立ちます。
足元のマットが柔らかく反発があるので、身体のふらつきが自覚できます。身体を立て直す反射が遅いと、それだけ身体に力を入れ踏ん張る事で安定を保とうとします。
その遅い反応を小さく出来れば、身体にやさしい歩行になります。
つまり、無意識の身体を安定させようとする反射を高める事が力みを取り、身体の安定性を高めます。
立つだけでも効果があります。
両足肩幅に開きます。その時、足の裏-土踏まず−の中心に身体の重心が来るようにする事。かなり脚が疲れますが30秒保ちましょう。
・顔を正面に保ち、視線は遠くを見つめる様に前方に向けます。
・頭の天辺を伸ばすイメージでリラックスして立ちます。気を付けの姿勢の様に力を入れてはなりません。
(眼を閉じると、よりハッキリとふらつきを自覚出来ますが、転倒し危険ですので補助する人がいない場合は行わないように。)
次に、手を体側に沿わせながら、ゆっくりと身体を左右・前後に屈します(3〜5回程)。この時に足底がペタリと接している状態を感じ取り、土踏まずの中央に重心を捉えること。
ゆっくりと行うほど、効果があります。
神経系の学習習得には、回数と期間が必要です。毎日行いましょう。
バランスを崩しそうになりオットットと思わず踏ん張る行為が消えたなら、踵を閉じた姿勢で同じように行ってください。
以上のを行った後に床に立つと、身体の安定感を自覚できるでしょう。
紙風船を用意し、ポンポンと突き上げるエクササイズ