施術の要点・テクニック


健幸房は頸部を重視して施術します


その理由

 

 脳・脊髄などの神経組織には、栄養・酸素を運ぶ血液を貯めておく組織がないため、絶えず血液の供給が必要です。


 脳は体重の約2%しか占めていませんが、心拍出量の15%を供給されており、全身で消費される酸素の約20%を消費されています。


 神経系の血液供給不足は、運動や思考・内臓機能を含めた活動が低下し、生命の維持そのものが危ぶまれます。


 脳実質(大脳・大脳基底部・脳幹・小脳)へは、頭蓋骨と頸椎部からの内頚動脈、頸椎6-7椎骨からの椎骨動脈から血液が供給されます。


 脊髄へは、椎骨動脈からの枝の前・後脊椎動脈と、脊椎の外側からの動脈から椎間孔から前・後根動脈を通して供給されます。


 そして、脳幹・小脳、間脳は自律神経機能の要なので、その部位への血流回復と呼吸力の向上は、さまざまな症状改善の基礎となります。


 *脳幹は筋力・内臓機能を調整する自律神経系の中枢でもあり、小脳は平衡感覚や姿勢の保持、緻密な身体の動きを調整する神経器官です。


 この脳幹・小脳の機能低下は、身体の筋力バランスや内臓機能の働きを乱し、身体各部のの痛みや不定愁訴と言われる体調不良・自律神経の失調を招きます



*特に重要視しているのが、椎骨動脈*

 

   赤い矢印が椎骨動脈    脳幹の延髄部までは、椎骨動脈は左右に分かれている



文光堂 神経局所診断より引用


上図の色分けされた部分に注目


 灰色の部分は椎骨動脈がまだ左右に分かれていて、延髄にそれぞれ独立して血液を送ると共に、後下小脳動脈の血管が分枝しています。


 後下小脳動脈は小脳の下部に血液を供給し、この部位は精緻な運動や姿勢制御に関わる働きの一部を担っています。


 つまり、片側の椎骨動脈の絞扼は、同側の延髄と小脳下部の機能低下を招き、身体右・左半身の機能の均衡が損なわれるのです。


 歩行時に躓きやすい、身体のふらつき、手が小刻みに震えるなどの運動症状、眩暈、悪心、顔面の痛覚温度覚の低下、声が出しずらいなどが現れたら、頸部の状態が悪い徴候です。


 高齢者は特に、身体を動かす事が億劫となり、筋力・骨密度の低下による骨折からの寝たきり、認知機能の低下が高くなります。


 辛い症状を早く回復させるためには、身体が回復するための状態であり続ける事、そして神経系の再学習、この2つの事項が必要です。

 つらい症状・状態がなかなか改善しないのは、回復に向かう身体の状態を維持できないことに原因があり、そのためにはエクササイズや日頃の意識改善が重要です。


 いわゆる筋肉を揉むといったマッサージ的な施術では、この改善は期待できません。


ムチ打ち等の外傷、毎日のスマホの使いすぎによる頸の歪みは、椎骨動脈の絞扼を起こし、脳幹・小脳の機能低下を招きます。



頸部の施術の後、局所的な問題である腰痛・肩こり・四肢に対する施術を行います。


 エクササイズの継続は回復を早め、事後の予防になります。



脳の学習


 よく、「身体が以前の状態に戻ってしまった」、「良い状態が持たない」など、施術効果が持続しないことを訴える方がいます。それは、「脳が学習していないから」です。


 痛みや身体の不調が長期に及ぶと、神経系の変化を伴います。脳・脊髄の中枢神経に影響が及んでいるので、良い状態を脳神経系に再学習させる必要があります。


正しい姿勢やエクササイズはそのために必要です。


施術を受けただけでは、症状は良くはなりません。




*健幸房が施術に用いているテクニック* 


*カイロプラクティック・テクニック

 低下している関節可動域の改善は、身体の構造的負担を軽減します。そして、脊髄椎間孔部の神経線維の絞扼の解消に効果のある技術です。アジャストメント、トムソンテーブル、アクチベーター



*クラニアル(頭蓋調整)、顎関節

 即効的に症状が改善することは少ないですが、中枢神経系の賦活・抑制に有効な技術です。頭蓋骨の縫合のストレス軽減と皮膚への知覚刺激が、自律神経系の症状の改善に効果が期待できます。



*関節モビライゼーション、オステオパシーテクニック・椎間孔血管ストレッチ

 カイロプラクティック・アジャストメントが不適応なまでに、筋・靭帯組織の変性が進んでいる関節の可動域の改善に用い、その効果はカイロプラクティック・アジャストメントに準じます。



*筋・筋膜リリースなど

 筋・靭帯の軟部組織の組織変成の問題による関節可動域の改善と、血液・リンパ液の循環の回復を目的に行います。


以上のテクニックを駆使し、それぞれの身体状況に合わせた施術を行います。


快眠枕やマット・電気治療器・健康グッズなどを、健康を高める・痩せると謳うものに、今も昔も流行り廃りを繰り返しています。

 十分な眠りが出来ないのは枕やマットが合わないからと、数個の枕をお持ちの人がいすが、枕やマットを変えただけでは、良い眠りを得ることは出来ません。

道具やサプリメントは、あくまでも「補うもの」であり、皆さんが望む100%の効果はありません。


良い状態へ導く「身体の回復力」の身体・脳の学習が、体調の改善への道です。